白いセラフィナイトのようなスコレサイトのルース。
羽根模様がよく似ています。
タンブルやルースはセレナイトを白くしたようなスコレサイト。
セラフィナイトとセレナイトに共通する
よく似た部分を持つ石です。
真っ白いルースはアクセサリーのイメージとしては
少し難しいかなと思うこともありますが
甘いお砂糖のような、産み立ての卵のようなイメージ。
どことなく甘さが漂うルースです。
こちらは翼のようにカットされその中で羽根が重なったように光ります。
白いペンキを塗ったようなピュアな白さ。
羽根の先端はキラキラとラメのように結晶が瞬きます。
下の方は少しオレンジ色が見られますが
一つ一つの羽根が大きくラインがはっきりとしている良品です。
なるべく羽根のように表面に表れているものを選んでいます。
鉱物名___Scolecite/Zeolite(スコレス沸石、ゼオライト)
サイズ___32X23X06mm
重さ____27.8cts./5.5g
石の処理__天然非加熱
製造国___インド
スコレサイトはゼオライト(沸石)グループの一種でカルシウムの鉱物です。沸石とは加熱すると水分が分離し沸騰しているように見えることから名づけられた名前です。zeoはギリシャ語で「沸騰する」という意味です。火山岩に多く見られ、水分を多く含む土壌で熱がある所で産出されます。スコレサイトの原石はセレナイトのように白く半透明でガラス質のまるで鳥の羽根の骨格のような細かい針状の結晶から成る見事なものです。とても壊れやすく繊細です。またハリネズミのような丸くトゲトゲしたものもあります。
思慮深さや洞察力を高めると言われています。管理能力に優れ、人間関係をスムーズにさせる力があると言われています。
骨に関する治療に用いられ、打撲や骨折の手当てに利用された歴史があるそうです。
エンジェライトやセラフィナイトなどと同じく天使系の石とも言えるスコレサイト。その白さと羽根のような模様は誰もが天使のイメージと結び付きやすく感じることでしょう。天使は西洋ではもともと「幼くして亡くなった赤子」を意味します。西洋絵画の天使たちがみんな素っ裸に羽根を生やしているように、生まれなかったわが子や幼くして亡くなった幼児たちの魂が赤ん坊の姿に羽根を生やして表現されています。
スコレサイトのお砂糖のような白さと甘美な響きは、赤ん坊の柔らかな肌やミルクの甘い香りを思い出させます。母の腕の中でやすらかに眠るベビーはまるで天国のように至福の表情を浮かべます。まるで天国からやって来た天使のようなベビーたちの安らかな表情や甘い香りは、そのまま天国のような場所があるかもしれない、私たちはそこからやって来てそこへ還るのかもしれない、そんな想像力を大人たちに働かせます。
そんな甘さやうっとりするようなピュアな輝きを持つスコレサイトですが、これだけ白い石というのは持ち主にも同じくらいクリーンな感性が求められるため、惰性や堕落を許さない厳しさもあります。ハウライトのように白い石というのは、持ち主に欲望を抑え理性を求めます。それによって俗事にまみれた欲望や欲求によって曇りがちな目を覚まさせ、まるで天使たちのいる空から地上を眺めるように冷静さと自分を律しコントロールする力を要求します。見かけはかなり甘いですが、こういう白い石は持ち主にもそれだけピュアネスが要求されるのかもしれません。